今回は英字新聞の読み方をご紹介します。英字新聞の購読を始めたいけど自信がないという方にぴったりの記事です。
こんにちは、ろっきぃです。新入社員の頃、上司に勧められるままThe Japan timesを購読してみましたがチンプンカンプンで挫折してしまいました。
英語力の問題もあるけど、英字新聞の読み方も知らなかった(涙)
当時は英語力に全く自信がなかったので、読めないのは英語力のせいだと思っていましたが、そもそも英字新聞に限らず新聞の読み方を知りませんでした。
私のようなミスをしないように、この記事を読んで英字新聞の読み方を覚えて頂ければと思います。
英字新聞を読み始める前に
今度こそ英語をマスターするぞ!と英字新聞の購読を始めたものの、毎日届けられる膨大な量の紙面に消化不良。気づけば全く読んでいない古新聞の山・・・
ろっきぃのことだね!
私も経験してしまいましたが、これまでの英語学習の延長線上で英字新聞を購読すると陥りやすいパターンです。
TOEICや英検のテキストのように、単語や文法のポイントがぎっしり詰まった教材は、繰り返し使って完璧に理解するのが効率的な勉強法です。
一方で、新聞に書かれている膨大な記事を、完璧に理解するまで繰り返して読むというのは効率が悪いですね。特に日刊紙なら挫折して当然です。
英字新聞を購読する前に以下のポイントを押さえておくと挫折せずにすみます。ぜひ参考にしてみてください。
「The Japan Times Alpha」
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新聞を読む目的は情報収集
英字新聞に限らず、新聞を読む目的は情報収集です。紙面全体をチェックして、自分の欲しい記事を素早く見つける力を身につける必要があります。
逆に1面から順番にじっくり読み込む必要はありませんし、これは実用的ではない新聞の読み方です。
英字新聞を読むときも、新聞を読んで情報収集をするという本来の目的を忘れないようにしましょう。
最初は見出しを読むだけでもOK!
新聞記事というのは限られた紙面を有効に使うために、見出し(headline)と冒頭に勝負をかけています。
つまり記事の最初の方だけ読むだけでも、記事の内容が読者に伝わるようになっているということです。
この構成のお陰で、時間のない読者も見出しと冒頭部分だけ読めば効率よく記事の内容を理解できますし、新聞社側にも紙面に合わせて文字数の調整がしやすいというメリットがあります。
もちろん英字新聞も新聞ですので、同じことがいえます。どんどん見出しを拾い読みして読みたい記事を探しましょう。
興味のある記事は前文や本文にもチャレンジ
見出しをチェックして興味のある記事を見つけたら、もう少し内容を読んでみましょう。まずは前文(lead)と呼ばれる冒頭部分に挑戦してみてください。
情報収集が目的ですので、 きれいな英文和訳は必要ありません。返り読みはせずに、英単語が並べられた順に、頭からどんどん訳していきましょう。
余裕があれば本文(body)にも目を通していきます。見出しと冒頭でニュースの大まかな内容は書かれていますが、本文では更に詳しい説明が行なわれます。
同じニュースを日本語でも読んでみる
殆どの記事は日本語でもニュースになっていると思います。インターネットで日本語の記事を読めば内容理解の確認や、日本語と英語の表現方法の違いを再発見できます。
まずはThe Japan Times Alphaで練習
これから英字新聞の購読を始める方には、 The Japan Times Alpha という週刊紙をおすすめします。
The Japan Times Alphaは英字新聞社ジャパンタイムズが、英語学習者向けに発行している新聞です。
毎週の紙面は8000字程度です。和訳や解説も付いているので、初心者でも安心して英字新聞に触れることができます。
英語学習者向けということもあって、記事の難易度が★マークでレベル分けされていますので、自分のレベルにあった記事を簡単に見つけることもできます。
英字新聞の記事構成
新聞記事は逆三角形の形をしているといわれています。
大事なことが見出しを含めた冒頭に集中しているからです。
まず見出しで読者に記事の内容を伝え、記事の概要を前文(第一段落)にまとめます。その後も重要度に応じて順番に補足説明が行なわれていきます。
見出し(headline)
記事の内容を短く簡潔にまとめたのが見出しです。見出しを見れば記事の内容が一目で分かるようになっています。
前文(lead)
前文で5W1Hを使って記事の概要を伝えます。見出しと前文を読めば記事の内容が理解できるように工夫されています。
本文(body)
見出しと前文で記事の内容は理解できるのですが、詳細を知りたい場合は本文を読む必要があります。
本文では、記事の背景・統計情報・関係者インタビューといった情報が付け加えられます。
英字新聞の見出しルール
英字新聞の見出しには独特のルールがあります。限られた紙面を有効活用するために、重要でない部分が省略されたり短縮されたりするからです。
ルールを覚えてしまえば実は簡単に読めますので、しっかり覚えましょう。
be動詞は省略される
be動詞そのものは意味を持っていませんので、英字新聞の見出しでは以下のように省略されます。
通常 | 見出し | |
進行形 | 主語 + be + ~ing | 主語 + ~ing |
受け身 | 主語 + be + 過去分詞 | 主語 + 過去分詞 |
未来 | 主語 + be + to do | 主語 + to do |
過去の話題も動詞は現在形
過去の話題についても基本的に動詞は現在形で書かれます。
見出し | X Company, Y Company agree to merge Aussie biz |
通常 | X Company and Y Company agreed to merge their Australian business. |
冠詞や所有格は省略
冠詞(a・the)や所有格(his・her・their・its)も、重要な意味は持ちませんので省略されます。
見出し | X Company, Y Company agree to merge Aussie biz |
通常 | X Company and Y Company agreed to merge their Australian business. |
固有名詞はカンマで並べる
固有名詞を並べるときはandではなくカンマ(,)が使われます。
見出し | X Company, Y Company agree to merge Aussie biz |
通常 | X Company and Y Company agreed to merge their Australian business. |
文章はセミコロンで並べる
2つの文章を並べるときはandやbutではなくセミコロン(;)が使われます。
見出し | X Company, Y Company agree to merge Aussie biz; merger to occur next year |
通常 | X Company and Y Company agreed to merge their Australian business. The merger is to occur next year. |
組織名や長い単語は短縮表記
組織名は略語が使われたり、長い単語は短縮表記されます。
見出し | LP | ATO | intl | govt |
通常 | Labor Party | Australian Taxation Office | international | government |
英語学習は別の教材で継続
英字新聞の購読をすることで、英語に触れる時間が増えますので、確実に英語力は伸びます。
しかし、記事の中に知らない単語や分からない文法が多ければ、効率的な学習方法とはいえません。
単語や文法については、TOEICや英検、ニュース英語の教材を使って習得するのが近道と思います。
まとめ
この記事では英字新聞の読み方について説明しました。
英字新聞は見出しすら読むのが難しく、一見すると上級者向けの素材だと思われがちですが、少しルールを覚えれば慣れてきます。
日常生活の中でも簡単に生きた英語に触れることができるチャンスですので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。