オーストラリアのおすすめビールをご紹介!人気ブランドや種類がまるわかり
この記事では、私がオーストラリアに駐在していた頃に出会った、絶品のオーストラリアビールをご紹介します。
日本で入手可能なものもありますので、オーストラリア旅行をした気分で味わってみてはいかがでしょうか!?
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オーストラリアのお酒事情
人気のお酒
オーストラリアで人気なのはワインとビール。クラフトビールもいろんな種類があって迷ってしまいます・・・
オーストラリアの酒屋さん
オーストラリアでは酒屋さんのことをボトルショップと呼びます。オーストラリアだけあって店内にはワインがずらりと並んでいます。
<< 入り口から壮観のワインボトル! >>
殆どのボトルショップでは、ビール売り場の奥に大きな冷蔵庫(倉庫)があり、箱買いをしたいお客さんは冷蔵庫にも自由に入ることができます。
<< 冷蔵庫の中はいつでも真冬! >>
お酒は18歳からOK
オーストラリアでは18歳からお酒が飲めますが、年齢チェックは厳しめです。
お酒を買うときは20代でも身分証を忘れないようにしましょう(若く見られがちな人は30代前半でも!?)。
一般的なビールの種類
ビールの分類方法はいろいろですが、大きく常温発酵のエールと低温発酵のラガーに分かれます。
日本ではラガー(特にピルスナー)が主流ですが、最近はクラフトビール人気のお陰で、いろんなエールも目にするようになりましたね。
すっきりしたのどごしのラガーも、フルーティーなアロマが香るエールも、どちらも魅力的です。
ちなみに、エールは冷やしすぎると香りが楽しめなくなります。
オーストラリアではいろんな種類のラガーやエールが楽しめますよ!
定番の人気ブランド14選
お待たせいたしました。いよいよオーストラリアビールのご紹介です。
Victoria Bitter(ヴィクトリアビター)
オーストラリアビールの定番といえばVictoria Bitter、通称VB(ヴィービー)。日本でも目にすることがあるのでご存知の方も多いのでは?
ビターと名付けられていますが、クセのない飲みやすい人気のラガーです。
オーストラリアでは瓶ビールが多いのですが、VBは缶での販売もしているのでよく箱買いしていました。
Crown Lager(クラウンラガー)
VBと並んでCrown Lagerも人気のあるラガービールです。
クラウンと呼ばれるだけあり、元々はオーストラリアを訪れた要人のためのビールでしたが、1954年にエリザベス女王が豪州を訪問したことを記念し、一般販売が始まりました。
最近は他の個性的なブランドに押され気味のようですが、負けじとCrownブランドのピルスナーやエールも投入されています。機会があったら飲み比べてみてはいかがでしょう?
Little Creatures(リトルクリーチャーズ)
Little Creaturesは西豪州を代表するビール。パース郊外のレトロな港町フリーマントルに醸造所があります。
西豪州の州都パースに駐在していた私にとっては、もっとも思い入れのあるビールです。
フリーマントルの醸造所にはレストランも併設されています。
インド洋に沈む夕陽を眺めながら、チリマッスル(ピリ辛のムール貝)やチップス(フライドポテト)をつまみに飲むビールは最高の贅沢です。
私のおすすめはPale Ale(アメリカンペールエール)とRogers(アンバーエール)です。
<< ペールエールとチップス >>
Cascade(カスケード)
タスマニア州の州都ホバートにある、非常に歴史のある古いビール会社です。ラベルにはタスマニアタイガー(1936年に絶滅)が描かれています。
醸造所はお城のような重厚な雰囲気ですが、敷地内は野ウサギが走り回る、のどかな感じです。
タスマニアを訪れた際には足を延ばしてみる価値はあります。
<< お城のようなカスケード醸造所 >>
James Boag's(ジェームスボーグス)
タスマニア州の北部ロンセストンにあるビール会社です。国立公園のクレイドルマウンテンとカタラクト渓谷をモチーフにしたロゴが目印です。
<< クレイドルマウンテンとダブ湖 >>
FERAL(フェラル)
パース郊外のスワンバレーというワイナリーエリアにあるビール会社で、イノシシのマークが特徴的です。
パースに住んでいた頃はよく醸造所に通いました。醸造所で味わう利き酒セットとチップスは最高。
2017年にコカ・コーラに買収されてからは、オーストラリア全土で味わうことができるようになっています。
私のおすすめは、程よい苦味がおいしいHop Hog(ペールエール)です。
XXXX(フォーエックス)
XXXXはクィーンズランド州の州都ブリスベンにあるビール会社です。
<< ブリスベンのフォーエックス醸造所 >>
我が家ではVB同様に箱買いしてよく飲んだのがフォーエックスゴールド。
アルコール度数も低いので、暑い日は何本も飲めます(笑)。一番の魅力は値段でした~!
milliontimes499.hatenablog.com
Great Northern(グレートノーザン)
Great Northernはクィーンズランド州のケアンズで生まれたブランドです。今はブリスベン郊外のヤタラの工場で作られています。
トレードマークのBlack Marlin(シロカジキ)がかっこいいですね。
James Squire(ジェームススクワイア)
James Squireはこのブランドを立ち上げた創業者の名前です。イギリス生まれの彼は、若いころから路上強盗や窃盗を繰り返すやんちゃ坊主でした。
30歳の頃に犯したニワトリ泥棒。罰としてオーストラリアへ島流しになりましたが、オーストラリアで始めたビールの密造(反省してない!)が彼の人生を大きく変えました。
<< 人気ブランドのOne Fifty Lashes(ムチ打ち150回)とBroken Shackles(壊れた足かせ) >>
ちなみにJames Squireたちを島流しにした11隻の船団は、The First Fleet(最初の植民船団)と呼ばれる歴史的な船団です。
1788年1月26日、The First Fleetはシドニーのボタニー湾に到着しました。この日からオーストラリアはイギリスの植民地となったのです。
今でも1月26日はオーストラリア・デー(Australia Day)というオーストラリアの祝日です。
Coopers(クーパーズ)
Coopersは南豪州の州都アデレードにあるビール会社です。
一番売れてるクラフトビール!
アデレード出張が多かった私にとって、フライトまでの空き時間にアデレード空港のバーでよく飲んでいた思い出のビールです。
Pure Blonde(ピュアブロンド)
Pure Blondeはオーストラリアが誇る糖質オフビール。
Ultra Low Carb Lagerは一般的なビールの80%糖質オフ、ワインの50%カロリーオフと、血糖値が高い方や痩せたい方には心強いブランドです。
どこの州でも地ビール(local beer)を頼むと出てくるんだよ~!
糖質オフビール(low carb beer)を探してると思われてる!?
教えてあげた方がいいかな?
ウソのようなホントの話・・・(汗)
Hahn(ハーン)
Hahnはニューサウスウェールズ州の州都シドニーにあるビール会社です。1988年にDr Charles "Chuck" Hahnによって作られました。
元々はプレミアムビールの製造を行っていましたが、今ではオーストラリアを代表する糖質オフビールのブランドとなっています。
最近ではグルテンフリーを売りにしたUltra Crispも人気のビールです。
Tooheys(トゥーイーズ)
Tooheysはメルボルンでパブを営んでいたJohn Thomas TooheyとJames Matthew Tooheyの兄弟が、1869年にシドニーで始めた歴史あるビール会社です。
1930年代に発売されたTooheys初のラガーでもあるTooheys Newは苦味と甘みのバランスが絶妙の飲みやすいブランドです。
他にも昔ながらのTooheys Old Dark Aleや、カロリー控えめのTooheys Extra Dry(TED)も人気です。
Carlton(カールトン)
Carltonはビクトリア州の州都メルボルンにあるカールトン地区(リトルイタリーで有名なエリア)のこと。
ここで1864年に誕生したビールがCarlton Aleです。今もCarlton Draughtという名前で愛されてます。
勢いに乗って、1907年にはメルボルンの5つのビール会社と合併、Carlton & United Breweries(CUB)が誕生しています。
その後もCUBの勢いは止まらず、今ではオーストラリア最大のビール会社に発展しています。
ろっきぃのおすすめビールは?
どれも美味しいけど、 やっぱり西豪州ビールが好き!
完全に私の好みですが・・・パースに住んでいたので思い出の2つを上位にランクインさせていただきました(笑)
キリンとアサヒの系列!?
実は、オーストラリアビールの殆どがキリンビールとアサヒビールの系列です。
オーストラリアビールは主に2つの企業グループに分かれています。
1つがLion(ライオン)で、もう1つがCUB(カールトン)。
Lionは2009年にキリンビールの子会社になりましたし、CUBも2020年からアサヒビールの子会社になっています。
今回ご紹介した銘柄だと以下のようになります。
【キリンビール】
- リトルクリーチャーズ
- ハーン
- ジェームスボーグ
- ジェームススクワイア
- フォーエックス
- トゥーイーズ
【アサヒビール】
- カールトン
- カスケード
- クラウンラガー
- ピュアブロンド
- グレートノーザン
- ビクトリアビター
なので、メジャーなオーストラリアビールの中で、独立を保っているのはクーパーズだけですね。
ちなみに北米でよく目にする、南十字星とカンガルーがトレードマークのFOSTER'S(フォスターズ)。
こちらは1907年からのCUB初期メンバーですので、CUBグループ(つまりアサヒ系列)になります。でもFOSTER'S自身はオーストラリアであまり人気ないかも。。。
まとめ
今回は私が駐在中に愛飲したオーストラリアビールをご紹介しました。
オーストラリアビールの殆どが、キリンやアサヒの経営というのは驚いたのではないでしょうか?
日本でもオーストラリアビールが気軽に飲めるようになるとよいですね!